導入事例・インタビュー

INTERVIEW

株式会社マックスバリュ東海様

株式会社マックスバリュ東海様は、静岡県、愛知県、三重県、岐阜県、滋賀県、神奈川県、山梨県に食品スーパーマーケットを展開するイオングループの企業様です。

「何よりもお客さまの利益を優先しよう」という企業理念に基づき、一つひとつの店舗が地域をつなぐ架け橋として継続的に地域への貢献を果たし、日常のより豊かな食生活の実現を応援する、地域最良のスーパーマーケットチェーンの構築を目指されております。

食品工場内に惣菜盛付ロボット「Delibot」を4台ご導入いただきましたが、
導入に向けてご尽力いただきました、執行役員 商品本部 デリカ商品統括部長 遠藤様、同部 PC運営部長 平親様、同部 PC運営部 長泉工場 工場長 木内様にお話を伺いました。

導入事例紹介

盛付ロボット(Delibot)導入までの概要

Delibotの導入に踏み切った理由を教えてください。

惣菜製造業のDX化・ロボット化を目指す「食品TC」に参加はしましたが、当社が本プロジェクトにチャレンジするとは当初は想定していませんでした。

国内の惣菜工場は数多くありますが、人手不足という共通課題が顕在化しているにもかかわらず、惣菜工場でのロボット化が難しいとされております。

弊社は、自社工場を有し、製造小売販売をしております。

工場製品は、店舗の人手不足をバックアップする自社工場の機能が求められておりますが、工場多くの人手による作業に依存しており、人手不足や人件費高騰に加え、工場ラインの現場に密集、密接、密閉といった3密環境になっている課題もあり、機械化・ロボット化は急務と考えておりました。

弊社工場をステージにその実現が可能のなるのであれば、業界発展につながるのであればチャレンジしよう。と弊社トップの意思決定を受け、令和3年度の経済産業省補助事業にエントリーさせていただいたのが始まりとなります。

従来の手盛りの惣菜盛付ライン

Delibotの導入にあたって、懸念事項はありませんでしたか?

まったくの未知ゾーンのため、弊社としては手探りすら見当つかない状態からのスタートでした。当初は、「今の時代、半年間もあれば盛り付けロボットが完成できて当たり前」のような先入観がありましたが、プロジェクトが進むにつれ、このチャレンジが非常に難しいものであること、プロジェクトで共有した要件定義に到達できないのではないかと不安になることも多くありました。

しかし、御社ご担当の塚本さんのリードによって、その不安は徐々に解消されました。ポジティブマインドにスイッチできてからは、迷う事なく、疑うことなく、信じた道を進むのみとアクション。

ロボット稼働ラインを事前準備しロボットラインを増設したり、4月からも現場で要件クリアを目指し、必死な日々をクリアすることができました。

Delibot導入後について

実際にDelibotと働いている現場の方々からはどのような反応がありましたか?

導入当初は、不具合を起こすこともあり、不安に思うこともありました。

塚本さんには不具合の都度連絡し、丁寧な対応と適切なアドバイスをいただくことで不安を解消することができました。

今現在、総菜製造において、この4台はなくてはならないものとなり、スタッフがお休みをとるお盆も大活躍でした。ひとえに、CR様のおかけだと思っていります。感謝しています。

どういう点でDelibotを評価できますか?

安定稼働するようになり、直雇用パート社員さん3名でのオペレーションが軌道に乗り始めると、今までの7名~8名で実施していたライン作業と比較し、下記のような点で評価することができるようになりました。

・盛付け作業は、派遣社員比率が高いので、新人さんに毎回教えなくて済む。

・製造数に比例して終了予定時刻の予測ができるので作業計画が組みやすい

・具材の追加や、動作の不具合があればブザーが鳴るのでわかりやすい

・3人で盛付け作業のラインが安定して製造出来るようになった

4台導入された盛付ロボット「Delibot」

コネクテッドロボティクスについて

コネクテッドロボティクスの社員と一緒に働いてみていかがでしたか?

担当である塚本さんから、ハンドの開発当初から意見交換等、当社小売業の製造工場の立場から多くの要望をさせて頂きながら開発に携わらせて頂き、ハンド把持については、データ蓄積などの気の遠くなるような反復作業や検証作業、開発ラボへもお邪魔させて頂くなど、地道な開発作業の姿を見て今回の導入に当たり、必ず成功させるという強い意志、開発者の情熱を感じることができました。

塚本さんがプロジェクトメンバーで幸運でした。

現在4機が稼働しほぼ要件を満たすレベルに到達できたのは、全て塚本さんのご活躍に尽きます。特に事業の後半、プロジェクトマインドがネガティブとなった場面においては塚本さんの強いメッセージがその雰囲気を一掃し、ポジティブマインドへチェンジしていただきました。塚本さんのスタンスやロジックそして技術力が成功へと導いていただいたと認識しています。

当社メンバー全員が心から感謝しておりリスペクトしていますし『強い信頼』を寄せております。

コネクテッドロボティクス VP of Product 塚本光一

今後、コネクテッドロボティクスに何か期待することはありますか?

2022年3月に4台の惣菜盛付ロボットを導入し、至高のポテトサラダ、9種野菜のポテトサラダ、たまごポテトマカロニサラダの3種類の盛付けを実施し、“ロボットフレンドリー”な惣菜製造自動化に向けて取組んでいますが、更に対応の食材を増やし、より、生産性を上げたいと考えています。その成果に伴って、これまでチャレンジできなかった製品や商品の供給、更においしい製品や商品作りという開発力、原料調達力などのスキルアップができ、人材育成につながるという期待感もあります。

工場が供給する製品や商品により、店舗は生産性向上、お客さまはメニューの豊富さ・おいしさ・値頃感にご満足いただける、そのような好循環サイクルが生まれると確信しています。

そのためにも、コネクテッドロボティクス社には、Delibotのさらなる改良、多品目対応を期待しています。

盛付ロボット(Delibot™)の
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