導入事例・インタビュー

INTERVIEW

株式会社デリモ様

工場にご導入いただいた蓋閉めロボットFutappyについてお伺いしました。

株式会社デリモ様は、「おいしい時間を、あなたと」という理念のもと、忙しい消費者の方が、より手軽で、楽しくおいしい食事ができるよう、麺類を中心として様々な安全・安心な食をご提供されている企業様です。

今回は、工場に蓋閉めロボットFutappyを2台ご導入いただきましたので、その背景や効果などをお伺いしました。

お話をお伺いした方:株式会社デリモ 代表取締役専務 栗田 慶太郎様

御社の概要、導入いただいた店舗の業態について教えてください。

弊社、株式会社デリモは創業75年になる会社です。

もともとは私の祖父が、戦争から帰ってきたときの、仕事として配られていた配給の小麦粉を麺類に変える手間賃で仕事を始めたと聞いています。そのときは麺を作る仕事として「くりた製麺所」という名前で仕事をしていました。

それから世の中の変化で、経済が発展に伴い、量販店が増えたりコンビニエンスができたり、人々のライフスタイルが変わりました。 

そうして1948年に生めん製造業の栗田製麺所として創業し、ライフスタイルの変化に対応して惣菜製造業のクリタエイムデリカへと事業革新しました。

そこからさらに、新たな自分たちの将来の事業定義を食卓支援業と位置づけ、2022年に社名をデリモと改めました。 

蓋閉めロボットFutappyの導入に踏み切った理由を教えてください。

世の中の変化への対応だと思っています。 

少子高齢化の進行によって労働人口が減少する中、我々はさらなる発展を目指しより高い付加価値を作る必要があります。

機械装置の発展が我々の事業体に合うところに来たと認識できましたので、決断しました。 

Futappyの導入にあたって懸念点はありませんでしたか? 

今まで蓋閉めの仕事をしていた人たちからその仕事がなくなったとき、機械が一緒に仕事をするによって、もっと働きやすく、今までできなかった新しい取り組みに繋がることに配慮しました。 

実際の懸念点としては、現場からは、変化することが大変という声を聞いています。機械を使うメリットを最大限に生かすには、自分たちも少しずつ変わらなければいけないという学びを得たと聞いています。 

機械化するときに、仕事を切り分けてどんな工程の積み重ねか見えるようにし、機械に任せられる範囲を正しく知ることの大切さや、原材料や商品企画など直さなければならないことが多々あると気付く機会になりました。 

実際にロボットを導入してみて、いかがでしたか? 

目標達成のアプローチに、「機械を要求に合わせること」と「機械環境を要求に合わせること」の2つがあることです。

自動化を含め、装置を用いることは、自分たちの環境を変えるということで、そのためには今の環境をすべて残すことを考えるだけではなく、装置に合わせて環境を変えることが必要だと感じました。 

 

コスト削減等、経営上の効果はありそうですか?

Futappyは、弊社の取り扱い品目の殆どに対応できる機能を有しています。 今年春先からの規格変更に合わせ、全ての商品に対応できるかと思います。 

ロボットの稼働は最大で稼働の8割~9割、15~16時間ほどになります。 1台が2万食ほどの対応で、2台で4万食ほどの蓋閉めができます。

1日4万食を機械で自動的に蓋が閉められることは、経営的にもメリットがあると考えています。

今後、ロボットに期待することはありますか? 

2つあります。一つは、自動機械に対する、我々の不安を解消することです。もう一つは、他の工程でも機械化が進むことです。

コネクテッドロボティクスと一緒に仕事をしてみてどのような印象でしたか? 

本件は、業界でも革新的な取り組みであるため、2度、暗礁に乗り上げるほどの問題にぶつかりました。

しかし、その都度、問題解決に向け多様なアイディアとあきらめない姿勢を示していただけました。その結果、今回の設備導入にたどり着けたと思っております。

コネクテッドロボティクスに今後期待することはありますか? 

これからも自動化設備は、日本だけでなく世界のどこでも求められる設備です。当社でも、自動蓋閉め機の運用拡大を進めていきたいです。

また、他の設備の自動化を進めていきたいと考えていますので、この支援をいただければ幸いです。

蓋閉ロボット(Futappy™)の
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