〜コンビニエンスストア向けの惣菜盛付ロボットの現場実装も成功

「食産業をロボティクスで革新する」をミッションとするコネクテッドロボティクス株式会社は、2023年度の経済産業省の事業である「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」および、農林水産省の事業である「生産工程高度化推進委託事業」に採択された一般社団法人日本惣菜協会（東京都千代田区、会長：平井浩一郎）から協力企業として選定され、ユーザーである小売り・惣菜製造企業９社と、課題解決のためのトップ技術を持つベンダー・協力企業とともに、各種ロボットシステムの実現場への導入を強力に推進してまいりました。

今年度当社は、最も人手がかかっている惣菜盛付工程の全てをロボット化することを目的とした「惣菜盛付全工程ロボット化統合システム開発」と、近年市場が拡大しているコンビニエンスストア向け小容量の惣菜に対応した「ＣＶＳ向け惣菜盛付ロボットシステム」等を開発。半年間という短期間で開発から現場実装までを実現しました。これらは全て世界初※1で現場実装したロボットシステムです。

※1　一般社団法人日本惣菜協会調べ

■惣菜盛付全工程ロボット化統合システムを開発、現場実装

惣菜盛付工程において、容器供給・盛り付け・検査・包装の一連の工程のロボット化することに成功しました。 容器供給機に加えて、コネクテッドロボティクスの開発した盛付ロボットシステム「Delibot」、「AI検査ソフトウェア」を搭載した、AI品位検査装置を導入、スーパーマーケット業界では、先進的なガス置換型トップシーラー、自動計量ラベラー等を一連の統合ラインとして開発し、マックスバリュ東海株式会社の長泉工場の惣菜製造現場に導入しました。すでに「Delibot」を導入しているポテトサラダ・マカロニサラダなどの洋惣菜のラインに加えて、今回は新食材である、ひじき、ほうれん草の胡麻和え、ほうれん草の白和え、卯の花、などの和惣菜を扱う製造ラインをロボット化することに成功しました。 

これによって、従来１ラインあたり７名関わっていた製造工程が、2名ほどに省人化することが可能になりました。

■CVS向け高精度惣菜盛付ロボットシステム開発、現場実装

CVS（コンビニエンスストア）ベンダー向け高精度惣菜盛付ロボットシステムをトオカツフーズ株式会社と開発。2022年のプロジェクトで開発した容器供給機一体型惣菜盛付ロボットシステム「Delibot」を改良し、盛付の重量精度を従来装置の倍以上の精度に改善しました。さらに設置面積を１/５まで小型化すること（ロボット1アームあたりの装置面積が1.2m x 1.2m→.4m x 0.75m）に成功しました。これによって作業者１人分のスペースで2台のロボットアームが動作する惣菜盛付ロボットシステムの設置が可能になりました。